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清宮選手の交渉権を獲得!

高卒野手は全勝、というジンクスを維持しました。といってもまだ3度目ですが、7球団競合で勝ったのはすごいですね。これでしばらくは木田さんがくじを引くことになりそうです。もっとも、中田、斎藤と、話題性の高い選手に強いという話もあります。

東大の宮台投手も7位で獲得。もっと上位に評価する人もいましたけど、やはりその程度の評価なのか。マリーンズの「京大君」田中英投手が早々に戦力外となったこともあり、「またパンダ枠か」と言われそうですが、ファイターズとしては遠藤・松家に続く3人目の東大卒投手、今度こそフロント要員ではなく、がんばってほしいですね。

2位~6位で指名された選手については、ほとんど知りません。2位の西村投手は、大卒社会人なので、1年目から活躍してもらわないといけないですね。どちらかといえばリリーフタイプのようです。谷元が抜けた後、7回あたりを投げるセットアッパーとして期待した白村・鍵谷がいずれも不安定だったので、そこにはまってほしいです。大卒投手二人は、下位指名ですし、即戦力という位置づけではないかもしれませんが、宮西・増井も抜けるかもしれませんし、メンドーサ・マーティンに代わる外国人選手が使えるかどうかもわかりませんから、1年目からチャンスはあるかもしれません。

引退・戦力外(第一次)5人に対して、7人を指名したことで、第二次戦力外がどうなるのかも気になっています。秋季キャンプメンバーには、主力選手以外で漏れているメンバーが結構います。杉谷、浦野、森本、淺間、新垣、村田、高良、高山、立田、姫野、高濱、大嶋、岸里、石川亮、今井。この中には、危ない選手もいるかもしれませんね。

新垣と村田は年齢的に30台なので免除でしょうか。浦野、淺間、高濱あたりは今季成績や期待度から、すぐに戦力外にするとはおもえず、高良・高山・今井は新人ですから、故障ということでしょう。ドラフトで捕手の指名はなかったので、石川亮も大丈夫でしょう。大嶋は微妙ですね。捕手登録であり、時々マスクもかぶってはいましたが、一軍で捕手として使える見込みはほぼなく、そうすると清宮と位置づけが被るので、かなり危ういでしょう。立田は昨年そこそこ好投して期待されましたが、今年は出るたびに打たれていた感じ。かつて豊島が3年で切られた例もあり、高卒3年目だからと油断はできません。森本は、同期の宇佐美が切られ、その宇佐美より打率は低いですから、上位指名とはいえ安心はできないでしょう。打率の割には、殊勲打は多かったんですけど、守備もあまり成長が見られませんし。杉谷は、いきなり戦力外はないと思いますが、トレードはあるかもしれません。浦野もトレード要員の可能性はありますね。大型トレードなら、清宮の入団で立ち位置が微妙になる今井も入る可能性があります。このまま居て、二軍では打ったとしても、ドラフト下位でもあり、中田翔に対する鵜久森のような扱いになる恐れが多分にあります。

他球団の指名では、マリーンズが1位で安田、2位で藤岡と獲ったのが気になるところ。中村、平沢と内野手を1位で獲ったのに、どう育てていくつもりでしょうか。井口も伊東みたいに、中途半端でとっかえひっかえの起用をして、だれも育たない、という起用をするんでしょうか。ホークスは1位を3回外しました。2年連続で一番人気の選手と引き当てた反動が出た感じですが、3位で増田、5位で田浦を獲ったのは悪くないかもしれません。スワローズは清宮を外した後、村上捕手を指名。投手も野手も戦力不足の中で、1位で高卒野手を獲ってる場合か、と、他人事ながら思います。ドラゴンズは1位で鈴木博志、2位で石川翔、4位で清水を指名して、なかなか良いと思います。田嶋・鈴木康平と即戦力投手を二人取ったバファローズもいい指名でしょう。もっともこの2球団、即戦力のはずの社会人選手を多く獲る割には、チームの戦力が一向に上がってきませんけどね。

ちなみに私のドラ1予想は、ライオンズとベイスターズが逆だったのと、ジャイアンツの清宮指名が当たらなかっただけで、他は的中。なかなか的中率が高かったですね。事前情報はいろいろあったので、自慢するほどではありませんが。

早くも背番号の予想をしたくなってきていますが、それはまた別途書かせてもらいます。
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ドラフト予想

CS,カープが敗退して、ベイスターズが日本シリーズ進出です。ペナントレース1位のチームが進出してほしかったし、カープがホークスを破って、「ファイターズ以外パリーグのチームが全勝」という状況を打破することを期待していたので、残念至極です。3位のチームが日本シリーズに勝っても、「日本一」とは呼びたくないので、不本意ながらホークスを応援することにならざるを得ません。

さて、運命のドラフト会議が明後日に迫ってきました。
今年のドラフトは、「清宮ドラフト」みたいになってしまっていて、何球団が清宮選手を指名するか、が最大の関心事になっている感じです。あまりに一人の選手に話題が集中するのも、どうなんですかね。夏の甲子園には清宮は出場できず、代わりに中村奨成選手に注目が集まりましたが、その中村もU-18では散々で、短期間で熱が冷めてしまいましたね。

近年、クリンナップを打てるような強打の捕手は誕生しておらず、中村に期待が集まるのはわかりますが、高卒だとなかなか難しいですよね。森友哉にしても、打撃は1年目から一軍で通用するけど、守備はそうでもない。まして、森の場合はDHなら打つけど、守らせると打てない、という状態ですし、炭谷という日本代表にも選ばれる捕手を擁しているライオンズですから、余計に難しい。どうしても①守備・リード面を我慢して育てるか ②出番を限定して少しずつ試合に出していくか ③コンバートして捕手以外のポジションで打撃を活かすか、という選択になってきます。

中村に関して個人的に危惧しているのは、好不調の波の大きい選手ではないか、ということ。U-18での不調は、木製バットだったから、という捉え方が多いですが、夏の広島県予選でも不振だったそうです。だいたい甲子園での活躍もすさまじ過ぎて、短期間で大爆発する選手は落ちるときはどん底まで落ちる、という傾向はあると思うので、中村もそういう選手なんではないかと。もし捕手としてしっかり守れるようになれば、不振だからと言ってそうそう代えられないポジションですから、もし私の想像が当たっているとしたら、捕手を続けるのはどうなのかな、という感じがします。プロに入ってからどうなるかはわかりませんが、少なくとも高校レベルでは、清宮のほうがコンスタントに打てている感じがします。

前置きが長くなりましたが、ドラフト会議での指名はどうなるのか。ファイターズは、斎藤佑樹を指名したくらいですから、人気も重要な要素と考えており、間違いなく清宮を指名すると思います。あとはタイガースとスワローズが指名を明言している他、同じく斎藤を指名したホークスも参戦しそうです。マリーンズも斎藤は指名しましたが、今回は微妙な気がします。前年度最下位で、即戦力がほしいでしょうからね。村田修一に示さないのが、清宮獲得のサインなのか。もう一つ微妙なのは、イーグルス。田中将大・松井裕樹を獲得したように、競合を恐れないチームですし、日本人長距離打者は欲しいでしょうから、参戦する可能性はありますが、村田修一に興味を示しているようですし、ここまで中川とか枡田とか北川とか育てきれていませんから、そのあたり自分の育成力をどう評価しているかですね。

ジャイアンツは、チャレンジしないと思います。今季Bクラスになって、来年こそは、というところで即戦力が欲しいはずですし、まず岡本を育てなければならないのに、清宮まで手が回りません。ポスティングに否定的というところから、清宮パパにダメだしされた可能性もありますし。

ということで、私としては清宮指名はF/T/S/Hが当確、MとEのどちらかで5球団と観ます。後の指名予想は、下記の通り。既に明言しているCとB以外は、あまり根拠のない予想ですが。
 L 東
 B 田嶋
 C 中村
 DB 田嶋
 G 鈴木博 
 D 中村


いずれにせよ5球団くらいは来そうなので、獲得は困難ですが、過去の競合では、
 高卒投手 0勝4敗(× 田中将大、菊池雄星、松井裕樹、高橋純平)
 高卒野手 2勝0敗(○ 陽仲壽、中田翔)
 大卒投手 3勝2敗(○ 斎藤佑樹、菅野智之、有原航平 ×大場翔太、田中正義)
となっており、高卒野手は無敗なので、何とかなるんじゃないかと。え?くじ引きに過去の傾向など関係ない?わかってますけど、可能性が低い中で、ちょっと希望を見出したいじゃないですか。

清宮を外したとき、ファイターズは即戦力投手に行くのか、高卒野手に行くのか。履正社の安田が残っていれば行くかもしれませんが、横尾・高濱・今井と三塁・一塁の長距離打者候補がそれぞれに素質を発揮しているので、微妙ではあります。ただ、大学・社会人の投手も1位でどうしても欲しい投手が限られていますからね。個人的には、花咲徳栄の西川愛也選手に魅力を感じていますが、駿足好打タイプの外野手は飽和状態ですから、難しいですかね。

ホークスが勝ちぬけ

クライマックスシリーズ・パは、ホークスが4勝2敗で勝ち抜けました。前回記事でCS展望を書きましたが、最終的にホークスの勝ち抜けは的中したとはいえ、いろいろ外しましたね。菊池雄星は初回こそバタバタしましたが、その後はきっちり抑え、平常心で登板できるはず、と予想した則本は、次の試合も含めて残念な結果となりました。まあ、緊張したからというわけではなく、調子が悪かったんだと思いますが。その初戦を見れば、イーグルスが逆転での1ステ勝ち越しは予想できませんでしたが、岸が古巣相手に流れを変える好投で、イーグルスはパ・リーグのCS史上初めて、初戦を落とした後勝ち上がったチームになりました。もっとも、CSになる前のプレーオフも含めて考えれば、2006年の1ステでホークスが初戦に敗れた後連勝で勝ち上がった例があります。そういえばこの時も相手は2位のライオンズでした。

個人的には、ホークスはあまり好きではありませんが、大差をつけて優勝したチームが日本シリーズに出られないのが違和感があるので、ホークスの勝ち上がり自体は妥当かなと思います。ただ、イーグルスにはもう1試合勝って、ホークスを追い詰めてほしかったですね。

さて、セ・リーグは屋外球場のため、雨にたたられ続け、いろいろ論議を醸しています。1ステは第2戦が酷い雨の中での決行となり、第3戦も雨で一度流れて予備日での催行となりました。Fステは初戦が5回コールド、その後ベイスターズが連勝して2勝2敗となったところで、2日連続中止。さらに中止になるようなら、未消化のまま終了も?などと危ぶむ声も出ていますが、まあ台風は過ぎ去ることですし、月・火はやれるでしょう。比較的天気の安定している10月に、こんなことはめったにないので、特段対策を打つ必要はないと思います。むしろ、無理に対策して間延びした日程になるほうがこわい。中止になったら、上位球団がそのまま勝ち上がる、というルールのままでいいと思います。

PS.ダルビッシュのドジャースはリーグチャンピオンシップを勝ち上がってワールドシリーズ進出しましたが、ヤンキースはいったん逆転で王手をかけた後、再逆転されてしまいました。ワールドシリーズでダルマー対決が見られるかと思ったんですが、結局ア・リーグのほうは全てホームチームが勝利する内弁慶シリーズだったわけですね。残念ですが、こうなったらぜひともドジャースがワールドシリーズ制覇してほしい。その中でダル・マエケンが貢献できれば最高です。

全日程終了&CS展望

今日のイーグルス-マリーンズ戦でパ・リーグの全日程が終了しました。残念ながらファイターズはポストシーズンに残れませんでしたが、CSと日本シリーズは楽しみにしています。

どこが勝ってほしいということはなく、野次馬的に観戦するので、どのステージも最終戦までめいっぱい戦ってほしいですが、さてどうなるか。パ・リーグの1ステは、L対Eですが、レギュラーシーズンではLが16勝8敗1分と圧倒しており、ホームアドバンテージを考えれば、ライオンズの優位は動かないところ。パ・リーグのCSでは、1ステ・Fステとも過去一つの例外もなく、初戦を取ったチームが勝ち抜けており、初戦は重要ですが、先発が予想される菊池は対E8戦8勝、防御率0.82と圧倒しています。一方則本は対L1勝2敗、防御率5点台と苦しんでいます。実績からすると、やはりLが優位に見えます。

その後は、Lが十亀・岡本、Eは岸・美馬でしょうか。投手の格というか、過去の実績からいえばEの方が上でしょうが、十亀・岡本はいずれも対E防御率1点台と好投しており、Eが連勝するのは厳しそうです。

しかし、ホークス相手の対戦成績となると、事情は違ってきます。H対Lは16勝9敗、H対Eは13勝12敗、Eのほうが互角に近い戦いをしています。菊池がHを苦手にしているのは有名な事実ですが、Lの他の投手も対Hの防御率が悲惨な投手が多く、LがFステ進出した場合は、あっさり終わってしまう可能性が高いでしょう。その意味では、EがFステ進出してくれたほうが、盛り上がるかな、という気はしています。

大事な第1戦、Lの不安材料は、メンタルが決して強いとはいえない菊池が、いつも通りの投球をできるか、ということでしょう。シーズン防御率1点台の菊池が、Hに対して8点近いのは、技術的な問題もあるでしょうが、やはりメンタル面の問題が大きいと思います。菊池はまだCSを一度も経験していませんし、WBCなどにも出場していません。対する則本は2013年の日本一に貢献し、侍Jでの戦いも経験しています。平常心で投球できる可能性は高いでしょう。

後は、短期決戦では「勢い」が重要になりますが、昨年のファイターズのようにシーズン終盤からの勢いをそのまま持越し、というのはなさそうです。LとEは9月負け越しですし、Hは優勝を決めてからモタモタしましたし。予想としては、やはり1ステはLが勝ち抜け、しかしHには歯が立たず4勝1敗でHが勝ち上がり、というところかと思います。

セ・リーグの方は、カープにとってはけっこう苦しい戦いになるかもしれません。対タイガースは14勝10敗1分と圧倒的ではなく、対ベイスターズは12勝13敗と負け越しています。カープとしては、18勝7敗と大きく勝ち越したジャイアンツが上がってくるほうが嫌だったでしょうね。とはいえ、タイガースは対ベイスターズ14勝10敗1分で、やや有利です。甲子園のホームアドバンテージは他球場より大きいと思うので、こちらも順当に順位通りの結果になる、と予想しておきます。9月の結果も、カープが大きく勝ち越したのに対し、タイガースとベイは負け越しですからね。

PS.ダルビッシュがポストシーズン初勝利。ダイヤモンドバックスとのディビジョンシリーズ第3戦に登板し、5回1失点の好投で、スイープでのリーグチャンピオンシップへの勝ち上がりに貢献しました。ただ、7回無失点だった田中将大には及ばず、6回先頭打者に死球をぶつけて降板してしまったのは残念。次の登板にもっと好投を期待します。マエケンは8回セットアッパーとして登板、見事三者凡退に切り抜けました。日本人メジャーリーガーも、一時よりはだいぶ少なくなってしまいましたが、そんな中で3人が出場しているのは嬉しいことです。ワールドシリーズでドジャースとヤンキースが対戦し、ダルマーの投げ合いが実現してほしいですね。

最終戦勝利

対東北楽天ゴールデンイーグルス25回戦@kobo宮城
Game 1 F3-1E 〇有原 ●美馬 S増井

今季最終戦、勝ちました(^^) 初回の両投手の出来からすると、勝利は難しいかと思いましたが、有原はピンチを迎えながら粘りの投球。美馬は安定感がありましたが、ファイターズが少ないチャンスを生かした形になりました。もっとも7回の中田のファインプレーがなければ、有原もどうなっていたかわかりませんが。鍵谷-増井のリレーが不安でしたが、今日は二人とも完璧で、気持ちの良い勝利でした。欲を言えば、7回一成のタイムリーで1点追加した後、大谷にらしい当たりがほしかったですが、最後は高梨がサイドハンド左腕らしい球筋で三振を取られたのが残念でした。

結局ファイターズの最終成績は、60勝83敗の勝率.420。最下位になるか、勝率4割を切るかと心配でしたが、どちらも免れることができ、最後は4連勝で気持ちよく終われました。考えてみると、3位以上になった場合は、日本一にならない限り、敗戦でシーズン終了することになりますからね。終わった後の気分だけ考えれば、4位以下も悪くはありません。

問題はこれからのシーズンオフですね。マーティンは一度複数年契約で残留との報道が出ましたが、ガセだったようで、「日米全球団が候補」とのセリフを残して帰国しました。他球団からもオファーを受けるのでは、おそらく残留の目はないでしょうね。頼りになる外国人クローザー・セットアッパーを欲しがる球団は多数あるでしょうから。個人的には、レアードとマーティンだけいればいいので、他の外国人選手を獲らなくていいから、マーティンに注ぎ込んでほしいですが。後は大谷のMLB移籍は実現するのか、中田、増井、宮西、大野とFA移籍候補はどうなるのか。正直なところ、黒羽根を獲得し清水が台頭し、石川亮も成長していて郡も楽しみな存在ですから、盗塁を全く刺せなくなった大野の居場所はないと思うので、ドラゴンズが引き取ってくれるならどうぞ、という思いです。

首脳陣にも大きな変化があります。白井・黒木両コーチ、田中幸雄二軍監督の退団が決まりました。城石コーチにもスワローズから声がかかっているとの報道があります。特に今までヘッド格だった白井コーチの退団は大きいですが、どうするのか。残った陣容だと、岩井コーチが60台、吉井・島崎コーチが50台前半で、後は40台以下という若いコーチばかりになります。タイガース退団が決まっている古屋英夫さんあたりの復帰はあるのか。個人的には誰か監督にモノを言える年齢の人が一人はほしいですね。投手コーチは、武田勝あたりの就任はあるのか。解説を聞いていると、建山の非常に論理的でわかりやすいので、コーチ向きかなと思います。岩本という手もありますが、彼はコーチよりむしろ二軍監督向きかな。

ともあれ、ファイターズの皆さん、お疲れさまでした。残念なシーズンではありましたが、終盤には来季へ向けていくつか光が見えました。来季一気に優勝、とはとても言えませんが、最低限Aクラスへ向けて、がんばりましょう。

若手野手が躍動

対オリックスバファローズ24~25回戦@札幌ドーム
Game 1 F10-5B ○高梨 ●吉田凌
Game 2 F3-0B ○大谷 ●金子

対埼玉西武ライオンズ25回戦@メットライフドーム
Game 1 F8-6L ○吉田 ●高橋朋 S増井

飯山の引退試合に、本拠地最終戦、ひょっとしたら大谷の日本最終登板。
是非とも勝ってほしい、と思っていた対B戦2試合に無事勝てました。

しかし西川の負傷欠場、レアードの急遽帰国で、迫力のない打線になっていただけに、10得点には驚きました。一軍初先発の投手に、またしても名を成さしめてしまうのでは、と懸念していましたが、吉田凌はあまりストレートの速い投手ではなく、変化球を多用してきたのが幸いしましたね。

大谷はまだベストではありませんが、それでも今季最終登板をきっちり完封で〆るのはさすが。ロメロと吉田正尚が欠場した、ベストメンバーからは一段落ちる打線ではありますが、マレーロ、T-岡田、小谷野、中島と、それなりに怖い打者が続きますからね。ただ、走者を出してからひっかける投球が目立ったのは大いに反省材料です。それと、その一段落ちる打線に、結局5失点した高梨も、反省ですね。

引退試合、8回から守りについた飯山は、鎌ヶ谷最終戦でエラーしていて心配だったんですが、賢介とのコンビで見事にダブルプレー成立。最後の打者のショートゴロを無難にさばいて、良い終わり方ができ、ほっとしました。出場試合数が打席数より多い、守備固め専任の選手が、これだけ盛大に送り出されるというのも、なかなかない話ですね。

続くライオンズ戦、スタメンを見て勝利を予想した人はほとんどいなかったでしょう。6番森山、7番今井、9番平沼。打棒が期待できないのもさることながら、守備でも不安いっぱいですからね。吉田が奇跡的なピッチングで、7回くらいまで1点以内で抑えてくれれば勝負にはなるかな、という感じです。

しかし、打ち合いになってライオンズに勝利するというまさかの展開。札ドならまだしも、メットライフでは点の取り合いになったら絶対に勝てない、というのが過去の実績なんですけどね。最近でも5点差を追いついたのに、結局負け、という試合がありましたし。その流れを作ったのは、初回の浅村のエラーですが、ウルフ自身も今季前半の安定感はなく、やはり年間通して働ける投手ではない、というのはファイターズ時代から変わっていないようです。

主力抜きで爆発した打線は頼もしいですが、大胆に抜擢したメンバーでは今井が初打席でタイムリーを放ったのみで、平沼はともかく森山がさっぱり打てず、三振ばかりなのは残念。二軍の本塁打王となった森山ですが、終盤は調子を落としており、このタイミングで上げること自体どうかと思います。本来なら9月好調だった浅間を上げるべきで、それでも森山に一軍の経験値を積ませたかったのか、それとも相変わらず選手のコンディションに興味がないからなのか。郡は一打席だけですから仕方ない部分もありますが、2球見逃しての三振は悔いが残りますね。

西川が欠場して注目された盗塁王争いですが、結局源田は三塁打の後3打席凡退で盗塁チャンスはなく、めでたく西川の盗塁王が確定的となりました。しかし、栗山は西川に獲らせる気がなかったんですかね?盗塁自由販売の清水ではなく、黒羽根を起用してほしかったんですが。

とにもかくにも、終盤にきてうれしい3連勝。最下位は免れ、勝率も4割以上が確定しました。あとは今季最終戦、何とか勝ちたいですね。守れない近藤と大谷を同時にスタメン起用できないのが痛いところ。今井・平沼・郡は早々に抹消してしまったのが残念。9日にはフェニックスリーグが始まるから仕方ないんでしょうけど、特に平沼はもう1試合見たかった。太田賢吾も抹消しているので、二遊間をどうするのか。セカンド杉谷、ショート一成というのが一番ありそうですが、セカンド賢介や渡邉という可能性もあり、森本を上げるという選択肢もあります。個人的には高濱をもう少し打席に立たせたいので、守備的には怖いけど、サード高濱、セカンド横尾もありかな、と思います。外野は森山を抹消せず残しているので、西川が復帰できない限りはまた大田松本森山かな、と思いますが、守備位置を固定してほしいですね。短い間にレフトにしたりライトにしたりでは、もともと上手くない守備が余計に不安になります。

投手は怒涛のように入れ替えている中で、先発投手では有原だけが残っているので、10勝目を目指して有原が先発してくるのは間違いないでしょうが、マーティンが帰国してしまってブルペンが不安です。その中で今日白村・公文が抹消されました。白村は最近の惨状では当然ですが、公文は一軍復帰後好投が続いていたので、なぜここで?という感じがあります。石井裕也を使うんでしょうか。それとも二軍から誰かを上げる?でも有原の場合は、とにかく長いイニングを投げさせたがるから、リリーフの出番はあまりなさそうですね。

イーグルスの先発投手は、誰なのか全く読めません。順番なら則本でもおかしくないところですが、14日からCSファーストステージが始まりますから、それはないかな。でも、間が空き過ぎるのを嫌って、短いイニングで交代させてくる可能性もありますから、何ともいえませんね。14勝の則本、11勝の美馬、8勝の岸を、CSでどういう順番で使うのか。もしファイナルに進出したら、思い切って藤平を使うのか、無難に釜田や辛島なのか、興味を惹かれるところです。ファーストで3戦までいけば、ホークスに比較的相性のいい塩見がファイナルの初戦先発は間違いないと思いますが。

第一次戦力外発表

各チームの戦力外選手が続々と発表されています。ファイターズからは瀬川、榎下、宇佐美の3名。十分予想しえた範囲ではありますが、やはりさびしいものです。

瀬川は入団3年目ですが、入団した時既に28歳のオールドルーキーですから、3年で戦力になれなければ致し方ないところ。さほどスピードがあるわけでもないのに、制球が今一つで、二軍でもピリッとしませんでしたからね。

榎下は斎藤佑樹とは同期入団の4位でしたが、私としては3位の乾とともに斎藤よりも期待していた選手です。1年目に二軍で観たときは、ストレートの威力がすばらしく、二軍の打者ではなかなか前に飛びませんでしたが、いわゆる「あっち向いてホイ」投法で、制球が安定せず、制球をつけようとすると今度は球威が衰えてしまったのかな、と思います。奇しくもジャイアンツにトレードになった乾も戦力外となりました。斎藤はどうなんでしょうね。

宇佐美は三塁手としてプロ入りしましたが、内野手としては守備がいかんともし難く、外野に転向となりました。ファイターズの高卒新人内野手が、一年目にエラー30個するのはお約束のようなものですが、宇佐美の場合は2年目にも改善の兆しがみられませんでしたからね。それで打てばともかく、打率も1割台でしたから。外野に回ってからは守備の負担が減ったのか、打撃は向上しましたが、それでも2割台前半。ヒットの半分が長打というパンチ力は魅力ですが、さすがにもう少し確実性が上がらないと一軍の戦力にはなれない。結局一軍出場はないままでの戦力外でした。

第一次はとりあえずこの3名ですが、第二次の候補として考えられるのは、新垣、大嶋、大累、石井裕、矢野といったところでしょうか。矢野は一旦戦力外との報道があったようですが、今は消されているようですね。誤報だったのか、それともまだ調整中なのか。今年のファイターズは、FA流出の可能性がある選手が、中田、増井、宮西、大野といますから、ドラフトの結果やトレードの調整も含めて、不確定要素が多いですよね。

他球団で気になるのは、やはりファイターズOB。前述の乾に加え、ドラゴンズの八木智哉、スワローズの今浪隆博、ベイスターズの林昌範。特に今浪は、スワローズで代打の切り札として活躍し、鵜久森とともに居場所を見つけたかな、と思っていたところだけに、病気での引退は残念です。その鵜久森は、ドラゴンズの工藤と共に生き残りそうですね。二人とも今からレギュラーは厳しいと思いますが、できるだけ長く現役を続けてほしいものです。

横尾次第

対オリックスバファローズ22~23回戦@京セラドーム
Game 1 F6-2B 〇公文 ●ヘルメン
Game 2 F3-2B 〇増井 ●比嘉 S鍵谷

対東北楽天ゴールデンイーグルス23~24回戦@札幌ドーム
Game 1 F4x-3E 〇増井 ●松井裕
Game 2 F0-3E 〇青山 ●堀

対埼玉西武ライオンズ23~24回戦@札幌ドーム
Game 1 F4-3L 〇有原 ●シュリッター S増井
Game 2 F0-5L 〇野上 ●上沢


相手のクローザー・セットアッパーから得点することなど滅多にないファイターズが、この一週間でヘルメン・平野・福山・松井裕・シュリッターと立て続けに攻略。おかげで金子・岸・多和田という好投手・苦手投手を相手に、今週4勝2敗と勝ち越せたわけですが、そこに大きく寄与したのが横尾。平野からの同点弾、福山からの同点タイムリー、シュリッターからの勝ち越し犠飛と、貢献してくれました。しかし、「手をつけられないほどの猛打で、一気にクリンナップの座を獲得」とはいかないのがファイターズの選手らしいというか。この間の打率は25打数6安打の.240に過ぎません。打率だけで言えば、同じ期間に20打数5安打.250の中田の方がわずかに上回っている(しかも6四球を得ている中田は出塁率4割超w)わけで。もちろん中田は本塁打どころか打点もありませんし、ヒットも会心の当たりとはいえないコースヒットがほとんどですけどね。

何はともあれ、勝ち越しはめでたいことですが、負けた2試合は好投した先発投手を見殺しにしてしまったのが残念ですね。上沢に援護が少ないのはいつものことですが、今回はエラーがきっかけで、自責点はゼロですし、堀はプロ入り初先発で5回1失点と上出来だったのに、打線がなんと9安打12四死球、19残塁のパリーグタイ記録で完封負けという、超ド級の援護運のなさ。だいたいこういうのって、後を引くんですよね。今後好投すれば援護なく、点をもらったら点を取られる、という流れにならなければいいんですが。現に上沢は負のスパイラルにはまってますしね。

今日ファイターズが勝つか、マリーンズが負ければ5位確定、というマジック1(?)の状態だったんですが、まだ決まりませんでした。マリーンズは防御率0点台の松井裕からなんと4点取って大逆転。やはり最下位にはなりたくないという土壇場のふんばりなんでしょうか。残り4試合ずつ、ファイターズ全敗でマリーンズ全勝ならば逆転します。さすがにないと思いたいですが、マリーンズは4試合中3試合が、最近元気のないイーグルス。全勝はあり得ると思います。ファイターズは次のバファローズ2連戦、ホームですし3日は飯山の引退試合、4日はホーム最終戦かつ大谷の最終登板ですから、なんとか連勝してほしいものです。

それと個人タイトル。西川の死球退場は残念でした。抹消はされていませんから重傷ではないと思いたいですが、ここまで来て逆転されるのは悔しすぎますからね。といって、無理をさせたくはありませんし、西川はまだこの先もチャンスはあるでしょうから、強行出場させる必要はありませんが、、、ライバルの源田にみすみす塩を送るようなことはやめてほしいですね。30日は捕手が黒羽根だったので、盗塁阻止を意識したのかな、と思ったんですが、1日はまた清水。それでしっかり盗塁を許すんですから、栗山らしい中途半端采配です。中途半端といえば、渡邉や横尾にレフトを守らせるのはやめてほしい。ドレイクを先発で起用する気がないなら、好調の淺間を上げてください。渡邉も太田も、守りの不安を押して守らせる使うほど打力に期待できないんですから、せめて守りだけでもできる選手を使ってください。

あと、レアードはデスパイネと3本差ついてしまいましたが、ホークスは残り2試合、ファイターズは残り4試合ですから、まだ希望はあります。打順を下げましょう。普通本塁打王争いなら、1打席でも多く回るよう打順を上げるものですが、レアードの場合は下げたほうが打つ確率が高い、というのははっきりしていますからね。横尾に五番を打たせるのも不安ですが、レアードを優先させましょう。

PS.二軍は10/1のスワローズ戦が最終戦でした。3連戦のGame 1, 2を落としましたが、最後に勝てて良かった。しかし、今季は先発していなかった新垣が先発、その後武田久、田中豊樹、石井裕也というリレーでしたが、ひょっとしたらこれはお別れ公演なのか?久はもちろん、新垣も石井裕也も年齢的に厳しくなってきていますからね。8回には飯山を出してそのまま守らせている点もお別れ公演っぽい。その飯山と一緒に大累も守備固め?で登場したのが気になるところ。大累もファームで打率1割台、足は速いけど盗塁テクニックがあるわけでなし(ファームで2盗塁2盗塁死)、守備は悪くはないけど一軍で守備固めに使えるほどではなし、打撃走塁で高卒の若い選手にも劣るのでは厳しいでしょうね。

一方飯山は、打撃で三振はともかく、守備では9回無死一塁から打球はショートゴロ、飯山の華麗な守備で併殺!と思いきやファンブルしてしまい、エラーがついてしまいました。幸い失点には結び付きませんでしたが、残念な結果でした。一軍の引退試合ではそんなことがなければいいのですが。
プロフィール

でんでん

Author:でんでん
ファイターズファンになってもうすぐ40年。北海道日本ハムファイターズの応援、その他あれこれを書いていきます。

無記名や捨てハンでのコメントは、内容のいかんを問わず削除します。自分の言論に責任を取らない人を、相手にするつもりはありません。

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